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3Dアリス。
ストーリーは大したことない、という評判を聞いて期待値が低かったので、逆に楽しめたかも。編集の段階で3Dにしたから酔うという話にも、なるほどね、と思いました。私はアバターを見ていないので比べられないのだけど、オブジェクトをカットアウトして前景に配置している感じ。3Dデータ上でいっこいっこのオブジェクトがフラットだから違和感があるんだと思う。でも女王がフラミンゴでハリネズミを打つシーンで思わず避けようとした私にはなにも偉そうなことは言えません。
意地悪な赤の女王と、慈悲深い白の女王の戦いにアリスが参戦するという話なのだけど、赤の女王のほうに感情移入してしまいます。白の女王は不思議な位置に手を止めっぱなしで、いつこの人が本性を顕すのだろうと待ってても、最後までいい人の役だったので納得いかず。
双子を演じたマットルーカスが予想以上にいい味を出してました。彼の十八番「Vicky」を思い出しちゃう。
「夢」から覚めて勇気づけられたアリスはお見合い結婚を拒否し、義理の父になるはずだった人と貿易業に乗り出します。この義理の父はアリスの亡き父親の事業を買い取った人なので、アリスはまあ家業を継いだとも言える訳です。
「お父様はセイロンとの貿易を考えてらしたけど、中国はどうかしら。より大きな可能性を秘めているし、香港だってあるわ」
などと抜かして、彼女が船で旅立つシーンで映画は終わります。
このストーリーの時代設定は知りませんが、イギリスって中国を阿片漬けにして香港ふんだくらなかったっけ?と思うと、なんだかあまり気持ちのよいエンディングではなかったかも。
たぶん近頃のディズニーは「おとぎ話の再生産」に努めていると思うのだけど、彼らのプロモートする「夢もつ心を持ちながら、現実でも生き抜けるタフさを持ったスイートな女の子」みたいなイメージに違和感をすごく感じてしまう。そんないっぱいは無理だって。
ビジュアル的には素晴らしい映画だけど、「パンズラビリンス」や、「ザ・フォール」にあった空想の世界と現実の世界のシンクロが薄くて、その分物語が弱くなってしまった感が否めません。
2010年5月29日 21:01 | コメント(0) | トラックバック(0)|
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