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パンズラビリンス

2008年10月14日 16:24 | コメント(0) | トラックバック(0)|


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久しぶりに、すごく好きな映画に出会いました。
どこが好きかというと、うーん、

1. ビジュアルが美しい
2. おとぎ話と現実のリンクが秀逸
3. 話の収束をおとぎ話でごまかしていない

といったかんじでしょうか。

内戦中のスペインで、残忍な「まま父」を忌み恐れる主人公は、自分が地底の王国の王女であると知らされます。王女の資質が彼女に残っているかを試す試練を受けていく彼女ですが、その間に妊娠中の母親の容態が悪化していきます。

現実世界と主人公が体験するおとぎ話の世界は「鍵」や「時間をはかるもの」といった小道具を媒介にしてリンクしていますが、最終的におとぎの世界は、おそらく彼女の脳内にしか存在しなかった、と思われる見せ方をしています。

そもそもおとぎ話というのは、世界の残虐さやシビアさをどこかで反映しているし、同時に日々の日常生活からの精神の逃亡先の役目も担っているとおもうのですが、そういう原始的な意味合いでのおとぎ話のありかたを鮮やかに描いています。

ジャンル的にギリアム監督のグリム兄弟に比較されそうですが、こちらのほうがより深いレイヤーで物語がすすんでいるように思います。救いのない現実が、寓話の残酷さと美しさを皮肉にも育んでいるのではないでしょうか。

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